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ほりしんのブログ

お酒が大好きな筋トレ野郎が気ままにブログを更新。映画のレビューをよく書くよ!

読書『リクルートという幻想』

 

 
今回、ご紹介する本は常見陽平さん著の『リクルートという幻想』 。

 

 

リクルートを多少穿った見方もあるが、多角的な視点でリクルートグループにアプローチを試みた珍しい本である。
 
目次
はじめに――リクルートのことを知っていますか?
1章 リクルートの 「焦り」――話題のCMから読み解く
2章 人材輩出企業という幻想(1)――「リクルート本」 が教えてくれること
3章 人材輩出企業という幻想(2)――採用と起業のしくみ
4章「モーレツ営業」 の虚像と実像
5章 モチベーションとテンションが高い理由
6章 そこに 「新規事業」 はあるのか
7章 リクナビはなぜ批判されるのか
8章 リクルートという幻想を超えて
あとがき
参考文献一覧
初出一覧
リクルート関連略年表
 
まずはじめにこんな言葉で今のリクルート神話に疑問を投げかけている。
 
 昔のリクルートを知らない若い人と話していると、戸惑うことがある。私がリクルート出身だと知ると、みんなが目をキラキラさせて「リクルート時代の話を聞かせてください!」と言い出す。彼らは「意識高い系」の若者によくいる、「リクルート信者」たちだ。彼らにとって、リクルートのイメージは驚く程に、良い。リクルート事件後に生まれた若者が、社会に出ている。彼らは、リクルートに憧れるだけで、現実はほぼ知らない。
 
確かに僕らの代なら、誰しもリクルートはスゴい!カッコいい。センスが違う。飛ぶ鳥を落とす勢いだなど、ベタ褒めする人も少なくない。実際に僕の周りでもリクルート大好きな人はたくさんいる。それに僕の同期でも知り合いだけで、少なくとも5人リクルートグループに入社してるから驚きだ。
かくいう僕もインターン先に多少配慮したとしても、リクルートは良いなって思っている。
 
どうして皆そう思うのか。みんな、いつのまにかハイセンスでスーパー企業の刷り込みができていた。最近、何故そう思ったかを考えると、お世話になった先輩が就職し、バリバリと働いているし、大学生界隈でいわゆる「有名」な人たちも次々と就職していったからだと思う。
 
さて、本書には、リクルートの採用の様子やリクルートの人たちが何故あんなにモチベーションが高いのかを著者の経験を混じえながら紹介している。
リクルートのCM、リクルートOB、リクルート語録、リクルートの採用の様子や入社式のエピソード、海外事業M&Aなど、様々な要素から多角的な視点でアプローチを試みている。
多少斜めから見すぎではないか?と思うところもあるが、納得できるところも多かった。あんなにモチベーション溢れているのは何でだろう?キラキラしてるのは何故だろう?この本からリクルートの企業文化を断片出来だが感じることができた。リクルートの採用文化にも触れており、先輩たちが入った理由も少し頷ける。
 
また個人的には、本書の中で、マイナビリクナビよりも掲載社数や登録学生数を超えていることを触れている。これは学生も意外に思うだろう。自分も働いているからこそ知ったが、初めてマイナビが新卒市場でリクルートを上回ると聞いた時、社内で「うそやろ?うそやん?」と思ったものだ。しかし、それにも関わらずリクナビが真っ先に批判を受けるのかを検証しているのは面白い。出る杭は打たれるのか。世間とはそんなもんだと著者も半ば強引にまとめているが、OPEN ESやキャリフルなど新卒市場をかき回してるのはリクルートだろう。マイナビはその点堅実に伸ばしているイメージだ。
しかし、実際はリクナビは(数だけで見れば)マイナビに劣っているのにも関わらず、売り上げが圧倒的No.1のイメージを定着させているリクルートブランディングは見事だ。リクルートブランディングは数字さえ霞ませてしまう。すごいような恐ろしいような・・・
 
この本をリクルートの人たちはどう受け止めるのだろうか。著者も最後に『命を懸ける覚悟で批判した』と言っている。それほどリクルートのOBとして危機感を持っているのだろう。また、我々消費者に対しても漠然としたスゴいイメージだけでリクルートをみてはいけないと注意喚起をした本だ。
 
 
 
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